どうもアニメ・マンガ大好き
シーサー(@okinawa_si_sa)です。
みなさん、今まで色々なジャンルのアニメやマンガを見たり読んだりしてきたとおもいますが
『美術』というジャンルのアニメ・マンガを見たり読んだりしたことがあるでしょうか?
私はありませんでした。
美術の漫画ときいても、『ぱっとしない』『興味がない』『難しそう』『面白くなさそうと』と、あまり読むきにはなりませんでした。
今回紹介するマンガ『ブルーピリオド』は、そんな私の考えを見事に撃沈してくれました。
紹介していきます!
『ブルーピリオド』は山口つばさ先生による漫画作品です。
『月刊アフタヌーン』(講談社)にて2017年6月から連載
2018年にみんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018のネクストブレイク部門を受賞
2020年にはマンガ大賞2020と、第44回講談社漫画賞一般部門を受賞
マンガ大賞2020にてブルーピリオドが大賞を頂きました!本当にありがとうございます! pic.twitter.com/bGXSWbA02t
— 山口つばさ (@28_3) March 16, 2020
2021年7月時点で単行本の累計発行部数は400万部を突破しています。
2021年10月にアニメ化放送が決定
高校2年生で絵を描くことの楽しさに目覚めた主人公を中心に、美術未経験から国立名門校の東京藝術大学を目指す青春物語です。
簡単な情報です。
作品名 | ブルーピリオド |
作者 | 山口 つばさ |
ジャンル | 美術 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 月刊アフタヌーン |
巻数 | 既刊11巻(2021年10月現在) |
簡単なあらすじ
友人たちと朝まで遊んだりして、楽しい高校生活を過ごしている2年生の矢口八虎。それでいて学校では成績優秀。何事もそつなくこなせるからこそ、生きる目標を定められなかった彼が、偶然見出したのが美術の世界でした。上級生が描いた1枚の絵をきっかけに絵を描くようになり、やがて、最難関の東京藝大油画科入学を目指して、本格的に勉強を始めていきます。
学校の美術部から、美大受験の予備校へと通い始めた彼が、個性溢れる受験生たちと出会い、触発されながらも前へ進んでいくストーリーです。
山口つばさ先生の紹介

かっカエル!?
山口先生はカエルではありません。
山口先生は、日東京都出身の女性漫画家です。
年齢は不明ですが誕生日はどうやら6月26日のようですね。
顔だしはしておらず、カエルのかぶり物で完全に隠しています。
都立芸術高校、東京藝術大学を卒業後、アフタヌーン四季賞2014年夏で佳作を受賞
2019年に結婚されています。
その時に列席者の方を楽しませるために、ゲスト70人分の似顔絵を描き、ゲームまでつくってしまうのだから驚きです!
結婚式のOPムービーをmarirui67さん(@marirui67 )に、音楽をdaphさん(@aa3d )に作っていただきました。ゲームのトレーラー風でお願いしたんですが本当に最高です。フルはリンク先で見れます。めちゃくちゃ最高な映像&音楽を作っていただきありがとうございました…! https://t.co/JuHpcONn46 pic.twitter.com/DFhLGITzuB
— 山口つばさ (@28_3) March 11, 2019
このムービーのクオリティーの高さ本当に凄いです!
旦那さんはどうやらプログラマーのようなんですが、漫画家とプログラマーの結婚式いったいどうなってしまうんだ!?
想像できませんよね!
評価と作品一覧
山口先生はこれまでにも色々な評価をうけています。
- 『アフタヌーン四季賞2014年夏』佳作
- 『このマンガすごい!2019』オトコ編第4位
- 『このマンガすごい!2020』オトコ編第14位
- 『マンガ大賞2019』3位
連載作品
- 『告白の時間+』(『pixivコミック ビーボーイP!』、全3話)
- 『彼女と彼女の猫』(『月刊アフタヌーン』全1巻)
- 『ブルーピリオド』(『月刊アフタヌーン』既刊11巻)
読切作品
- 『ヌードモデル』(good!アフタヌーン)
- 『おんなのこ』 (good!アフタヌーン)
イラスト
登場人物紹介
登場人物を一部紹介します。
矢口 矢虎(やぐち やとら)
友人と朝まで遊びタバコも吸う遊び人だが、学校では成績優秀な器量のいい優等生である。
与えられたノルマをこなすようにして、人付き合いや勉強に励む一方で何をやっても達成感を得られず生きる目標が定められなかったが、ある日美術室で見た一枚の絵に惹かれ美術部に入部
次第に絵を描く事ににのめり込み、やがて最難関の東京藝術大学入学を目指して本格的に勉強を始める。
陸上競技が大嫌いで、コーヒーで酔っぱらう特殊体質でもある。
鮎川 龍二(あゆかわ りゅうじ)
矢虎の同級生の美術部員。
スタイルも良く顔立ちも美人だが男性、心は乙女である。
本名で呼ばれることを嫌い、『あユカわ』だから、『ユカちゃん』と呼ばれている。
矢虎とは何でも言い合える仲でケンカもしますが、時に勇気を与えるきっかけやアドバイスをしてくれる。
第一志望校は、東京藝大の日本画家で矢虎とともに美大専門の予備校に通い始める。
高橋 世田介(たかはし よたすけ)
八虎が美大専門の予備校・東京美術学院(東美)の冬期講習で出会った、同い年の天才少年。
その才能と技術と孤高の性格は八虎を発奮させるライバル的存在。
絵においては技術も才能もあるが、コミュニケーションが苦手で友達がいない。
橋田 悠(はしだ はるか)
世田介と同じ高校の美術コースに通っている、おさげで関西弁の青年。
矢虎とは東美の油絵科・夜間部で出会い同じクラスになる。
美術作品の鑑賞が好きで豊富な知識をもっている。
おっとりとした大人っぽい雰囲気で常に笑顔をたやさない
桑名 マキ(くわな まき)
冬期講習など、ほとんど矢虎と同じクラスになった天才美少女
家族全員が東京藝術大学出身というサラブレットで、絵の才能はピカイチ。
圧倒的な実力があるにも関わらず、現役藝大生で、予備校の油絵科首席合格者である姉を意識し過ぎる一面がある。
明るく人なつこい少女だが、時々、闇をかかえた発言がある。
森 まる(もり まる)
八虎の一つ上の先輩で、美術部の部長。
八虎が絵に興味を持つきっかけになった絵を描いた人物。
小柄で可愛いタイプ、普段は頼りなさそうだが、絵に向かっているときは、八虎を驚かせるほどの気迫と集中力を見せる。
武蔵野美術大学の推薦枠に見事合格。美学生になってからも、八虎の憧れであり続ける。
大葉 真由(おおば まゆ)
予備校・東京美術学院(東美)の講師。
様々なアドバイスや時には厳しい意見等を与え、八虎の成長に大きな影響をもたらした一人。
身体と声がでかい。
村井 八雲(むらい やくも)
美術学部絵画科油画専攻1年生、浪人経験者、次席で入学した。
黒髪で、背中に大きなフクロウのタトゥーが入っている。
“最強”を更新し続ける男、”でっけえことは最強”で、入学後の自己紹介ではかなり大きい作品を持参し東京の風景の課題でも屋内に入らないほど大きな作品とマケットを提出した。
八虎のことを気に入っていて、八虎が課題で行き詰まった際には釣りに誘ったり、講評会の後は一緒に飲みに行ったりしている。
三木 きねみ(みきき ねみ)
美術学部絵画科油画専攻1年生、2浪の末合格、金髪のショートヘアで胸が大きい。
八虎から「周りより頭一個飛び抜けて上手かった」、「こういう人が受かるんだと思ってた」と思われるほどの腕前を持つ。
「通り魔の太陽」のような体育会系女子。サッカー好き。
歌島(うたしま)恋ヶ窪(こいがくぼ)純田(すみだ)
歌島(うたしま)矢虎の友達メンバー、チャラい見た目で、いい加減で、だらし無いノープランマン、伊達メガネをかけていて服装もそこそこお洒落のモテ男
恋ヶ窪(こいがくぼ)矢虎の友達メンバー、身長が高く、眉なしで毛が薄いなど、見た目が怖くヤクザ顔、趣味はお菓子作りでパティシエの専門学校を志す。
純田(すみだ)矢虎の友達メンバー、実家が豆腐屋で、高校卒業後は家業の純田豆腐屋を継ぐことになっている。意外としっかり者の様子だが、眉なしで髪は短金髪、厳つい顔立ちに小柄ながら、体格はがっしりしている。
佐伯 昌子(さえき まさこ)
八虎の高校の美術教師であり美術部顧問、穏やかな物腰の初老の女性教師だが、にっこり笑って物事の核心を突く、油断できないタイプ。
その飄々とした性格で、生徒たちからはつかみ所がない人物だと思われている。
美大の出身で、美大受験の厳しさを八虎に教えつつも、好きなことに向かっていけるように応援している悩める八虎を導く大人の1人。
『ブルーピリオド』の魅力
出典:『ブルーピリオド』
私が思う『ブルーピリオド』の魅力について話していきます。
美術なのに白黒漫画でも成立
出典:『ブルーピリオド』1巻より
私が驚いたのは、ジャンルが美術でマンガとして成立していることです。
白黒の色でしか表現できないマンガの世界で、美術漫画を描くのは至難の技ではないでしょうか?
色の少ないマンガで美術のジャンルを描き、それがここまで人気なのは作者の技量の高さによるものだと思いました。
出典:『ブルーピリオド』
また美術マンガを描くには実際の作中にも美術作品を描かないといけませんよね?
しかし1人で描くとなると、どうしても登場人物の個々の個性をだすのは難しいわけです。
そこで登場人物の美術作品は協力者を募り作中の作品を描いてもらっているから驚きです。

どんだけ手のこったマンガなんだ!?
美術漫画なのにスポ根的内容
みなさん、美術漫画と聞いて何を想像しますか?
私は美術の知識や勉強、作品など、あまり動きが少ないクールや静寂なイメージでした。
しかし、そんな考えはくつがえされることになります。
実際はスポ根的内容で『努力』『苦悩』『悔しさ』
『もっと上手くなりたい』『負けたくない』と主人公の熱い気持ちが、ひしひしと伝わってきます。
個人的に好きなシーンがこちらです。
出典:『ブルーピリオド』2巻より
自分の絵に対して悔しさや怒りが爆発し一心不乱に筆をふるシーンです。
『俺の絵で全員殺す!?』・・・
普通にヤバくない??
矢虎の絵に対する熱量を感じてきますね!
単純に主人公がカッコイイ!
美術にのめりこみ、絵と向き合う矢虎がとにかくカッコイイんです!
特にカッコいいのがこのシーン
出典:『ブルーピリオド』
文章で与えらられた課題を絵にする『イメージ』課題
『緑』をテーマに苦戦する矢虎でしたが、佐伯先生から『F100号を描いてみましょうか』と提され、自分のにとっての『緑』を描くシーン
美術マンガとは思えないですよね!
完成した作品がこちらです。
出典:『ブルーピリオド』
心に突き刺さる名言の数々
『ブルーピリオド』には多くの名言が登場します。
私も何度かその言葉に心打たれ、色々と考えさせられました。
そのなかでも私のお気に入りの名言を紹介します。
『あなたが青く見えるならりんごもうさぎの体も青くていいんだよ』
出典:『ブルーピリオド』
やはり『ブルピ』の名言と言えばこれですよね!
この言葉、人と違うことはおかしいことではなく、自分の感じたものを大切していいのだとおしえてくれる言葉です。

美術は自分の想いをありのままに表現していい。
美術の奥深さを感じる名言です。
『好きなことは趣味でいい』これは大人の発想だと思いますよ
出典:『ブルーピリオド』『頑張れない子は、好きなことがない子でしたよ』
『好きなことに人生の一番大きなウエイトを置くのって普通のことじゃないでしょうか?』
引用:ブルーピリオド
この言葉にはっとさせられました。
子供の頃は好きなことをやる、それが当たり前のことでしたが、大人になると何故か好きなことを我慢して、それ以外の道で食べていこうとします。
でもよくよく考えてみたら、1番好きなことを頑張ることって普通のことではないでしょうか?
そんな当たり前のことに気づかされる名言です。

かく言う私も大人になって好きな事=趣味になっていました。
今はブログを趣味でやっています。まだ好きな事なのかもわかりませんが、最近は楽しく感じるようになりました!
『でも世間が良いっていうものにならなきゃいけないなら俺は死ぬ』
出典:ブルーピリオド
世間ではみんなと同じ人間は良いとされ、人と違う人間は批判されたり偏見の目でみられたりしますよね。
そんな人と違う人間が生きにくい世の中で、自分の本当の気持ちを抑えながら生きると言うことは、自分を殺して生きることになります。

そんな生き方をするくらいなら、『俺は死ぬ』と鮎川の強い意志を感じる名言です。
『好きなことをやるって、いつでも楽しいって意味じゃないよ』
出典:ブルーピリオド
あなたは好きなことをやっている時いつでも楽しいでしょうか?
趣味などでやっている分には楽しく感じるかもしれませんね。
本気で自分の好きと向き合っている人はそうではありませんよね。
好きなことだからこそ上手くいかない時の苦しさや苦悩があり、実際には楽しいことばかりではなく辛くて苦しい部分もあると言うことをおしえてくれる名言です。

私も本気で好きと向き合った時期がありました。好きだからこそ『もっと上手くなりたい』『誰にも負けたくない』と努力する反面、上手くいかなかった時の苦しさや苦悩もわかります。それでも諦めず好きなことを努力していれば、道は開けていたのかも知れませんね!
『ブルーピリオド』を無料で読む方法
『ブルーピリオド』を無料で読む方法があります!
漫画アプリ『LINEマンガ』で読むことができます。
他のマンガアプリは1巻まで無料というのがほとんどですが『LINEマンガ』なら2巻まで無料で読めちゃいます!
単純に一冊多く無料で読めてお得なので、是非利用してみて下さい!
『ブルーピリオド』の魅力について話しました。
一つのことにこんなに情熱を捧げられる主人公がなんだか羨ましく感じてしまいました。
やっぱり何かにむかって頑張って努力している人はカッコイイですよね?
このマンガを読んでいると私も何かしちゃいたくなってきました。
是非読んでみてください!